We Can't Go Home Again

1950年代に数々の大ヒットを世に送り出した”ハリウッドの巨匠”ニコラス・レイが、その一般的なイメージと全く異なる”鬼才”として、最晩年に未知の領域へと踏み込んで魅せた最後の傑作長編。その幻の遺作はナム・ジュン・パイクのヴィデオ・アートにも影響を受けた実験映画であり、NY大学に招かれたレイが学生とともに映画をつくる様子がモザイク状にコラージュした映像と音響の破片によって構成され、鑑賞のたびに見え方聴こえ方が変転する、万華鏡のような目眩く「教育」映画。